今年も早いもので年末が近づいてきました。毎年この時期にやってくる少し面倒な存在「年末調整」についてお話できればと思います。
「年末調整」とは読んで字のごとく「年末」に行う「調整」となります。
では何を調整しているのか?「所得税」という税金を調整しています。
「所得税」とは会社からもらう給料や、自分で商売をして「稼いだお金」にかかる税金になります。
年末調整が必要な理由としては毎月の給与から差し引かれる税額が概算であるため、年末に正確な所得税額を計算し直して過不足を精算する必要があります。
会社員の皆様にとっては適正な控除の適用を受けるメリットがあります。
似たものとして「確定申告」が挙げられますが、
・年末調整は企業が従業員に代わって行う手続き
・確定申告は個人が直接税務署に申告する手続き
という違いがあります。申告出来る控除項目も違いがあり、医療費控除や寄付金控除、住宅ローン控除の最初の年は確定申告する必要があります。
その他の所得控除一覧については
2022.11.30の記事をご覧ください。
では皆さまは今年の年末調整で変化があることをご存知ですか?大きく3つのポイントが変わります。
・基礎控除の引き上げ
・給与所得控除の引き上げ
・特定親族特別控除の新設(大学生世代の子どものバイト収入に関係)
難しい言葉で分かりづらいですよね。収入によっても様々ですが、分かりやすく言うと、同じ収入でも「課税される部分」が小さくなる方向で、税金が軽くなるイメージで捉えていただければと思います。
大部分の方は還付金が増える可能性が大きいです。しっかり控除を受けましょう!
ちなみに我々もこの時期は地震保険料控除や生命保険料控除の問い合わせが多くあります。控除証明書の再発行手続きであれば各保険会社ホームページ等で受付していますので、紛失された場合はご加入の保険会社のホームページ等ををご覧いただければと思います。
また生命保険料控除証明書が届くこの時期は、ご自身の生命保険の保障を振り返る良いタイミングになります。是非メンテナンスを考えてみてはいかがでしょうか?「ずっと昔に加入して保障内容が分からない。」や「お父さんやお母さんに薦められるままに加入したがよく分からない。」というお声を聞くことも少なくありません。
「年末調整」のこの時期をきっかけに、保険のメンテナンスのご希望があれば是非エニシアをご用命いただければ幸いです。生命保険料控除含を含めて分かりやすくご案内致します。
私自身、「光陰矢の如し」一年の時間が経過するスピードが年々速くなっているような気がしますが、気のせいだと言い聞かせています。皆さまはいかがでしょうか?
本日は「年末調整」のお話をさせていただきました。
末筆ではございますが、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
仙南支店 片岡